ファーバーカステル:アルブレヒト・デューラー

次回のメイキングで使う水彩色鉛筆、アルブレヒト・デューラー(以下、デューラー)のレビューをします。定評のある水彩色鉛筆でもあり、私が使い続ける水彩色鉛筆……それほどの魅力、性能がどこにあるのか、調べていきます!




■レビュー環境

天野結:普段使用する水彩色鉛筆はアルブレヒトデューラー。軟質で水溶性の高い水彩色鉛筆が好み。

テストに使用した水彩紙:コットマン水彩紙・細目

テストに使用した筆:da Vinci-MAESTRO 31


■パッケージ&価格


「イメージとしては高級なチョコレートの箱みたいな、持っていて嬉しくなります」


まずはパッケージから。木箱と缶ケースがありますが、今回は12色セットの缶ケースを。深緑のシックなパッケージ、缶ケースに施されてあるヘアライン加工が高級感を出しています。個人的には、ケースの厚みが必要最低限で薄いのが格好良い。持っていて嬉しくなるパッケージです。

そして、水彩色鉛筆には程よいグリップ感があります。他の水彩色鉛筆に比べるとわずかながらデューラーは軸が太めで、その太さが握っていて心地よい。描き心地の良さもあって、描いている充実感がわきます。

パッケージが優れているデューラーの価格は、12色セットで3,780円。単品で315円。間違いは少ないとはいえ、デューラーからはじめるのは勇気がいるかもしれません。とはいえ、定価より安く購入できる場所もあるようなので、探してみるのも良いでしょう。


■描き心地、水溶性、筆跡のチェック


「良い意味でクレヨンを思わせるほどの描き心地」


単体での性能をチェックしていきます。赤は色鉛筆として描いた箇所。青は色鉛筆として描いた後に水でのばした箇所。緑は完全に溶かした箇所です。

色鉛筆として描くと、しっとりしていると感じさせるほどのやわらかい芯で、紙に吸いつくように色が定着していきます。加えて、芯の太さもあって安定した描き心地。握った具合の良さもあって、描いている充実感が味わえる水彩色鉛筆です。

水溶性はとても高く、色鉛筆として塗ったときの筆跡を残さないに溶けますし、のびがとても良いです。のびが良いというのは、溶ける成分の少ない水彩色鉛筆はのばした箇所は色が薄くなりがちですが、デューラーはのばした箇所もしっかり発色します。


■重ね塗り、混色のチェック


「この水彩色鉛筆を使わなかったら、今の“Yu Selection”もなかったかも?」


色鉛筆を複数本用いてできる手法でテストしました。右から赤、青、緑の順に塗り重ねていき、上段は色鉛筆としての重ね塗り、中段は水筆での混色、下段は水筆で混色した上から色鉛筆として重ね塗りをしました。

色鉛筆としての重ね塗りは、思わず下の色を隠してしまうほどに重ねた色がどんどんがのっていきます。それほど色の定着が良いということなのでしょう、濃厚な描き心地を維持して重なっていきます。

水溶性の高さから水筆による混色もきれいに発色しますし、さらにそこから色鉛筆として重ねると、もはや水彩色鉛筆の発色ではないほどの重厚な色合いに。紙が弱まってしまうのは仕方ないにしても、それに左右されずに色がのっていくのが素晴らしいです。


■まとめ

定評あるデューラーをレビューするのは恐れ多いことでしたが、あらためて使って自分の言葉で説明することで、その良さを実感できました。いつの間にか本格的に描くときはデューラーを使っていたのですが、無意識に使ってしまう理由もはっきりしました。

レビューで行ったテストピースの結果通り、おすすめの水彩色鉛筆であることは間違いありません。特に、水筆を多様した水彩色鉛筆画を描かれるのであれば、その性能を存分に生かせると思います。

今回は基本性能のチェックでしたが、ここでは書ききれなかったこともありますので、それはまた別の機会に。まずはデューラーは、価格こそネックかもしれませんが、基本性能の高さと描く充実感を与えてくれる、素晴らしい水彩色鉛筆だと思います。


■参考リンク

アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆(メーカーサイト)

アルブレヒト・デューラーによるメイキングの前に(4年前の私のレビュー)

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